皆さんロストボールという物をご存知でしょうか?
ゴルフを嗜む方であればお聞きした方も多いとは思いますが、ロストボールとはゴルフのプレー中にOBされてしまったゴルフボールをプレイヤーが一定時間探したのちに見つからなかった場合、そのプレイヤーが無くしてしまったゴルフボールを探すのを放棄した時点でそのゴルフボールはロストボールとなります。
そんなロストボールについて具体的なご説明から新品との違いについてまで解説をしておりますので、ご覧くださいませ。

ロストボールとは?

前項でもご説明をさせていただきましたが、ロストボールとはゴルフのプレー中にプレイヤーが無くしてしまったゴルフボールのことを指し、プレイヤーが無くしたゴルフボールを探すことを放棄した時点でそのゴルフボールはロストボールとなり、その持ち主はプレイヤーからゴルフ場へと権限が移行されます。

そのため、他プレイヤーが無くしてしまったボールを全く関係のない第三者がゴルフ場に許可を得ることなくそのロストボールを持ち出すこと(拾うことなど)は、窃盗罪にあたりますので、ご注意ください。

ボールが自然に返るまでに1000年?

ゴルフボールの素材は主にウレタン素材が使用されていることが多いほか、合成ゴムを使用されているケースが大変多く、プラスチックゴミと同様にゴルフボールも半永久的に、自然に返ることなく残留してしまいます。

ゴルフ場の多くが森などに囲まれた山々に建設されており、ゴルフ場近辺の森林には数多くのロストボールが発見されることは珍しくありません。

近年では宮古島などにもゴルフ場ができており、海の中に大量のロストボールが発見されらことを受け環境問題に取り組んでいる事業団体様からは厳しいお声なども上がっております。

“美ら海”底に大量のゴルフボール “異様な光景”ダイバーたちが対策に乗り出す

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000326853.html

ロストボールの回収方法

この自然界に残留してしまったロストボールは、そのままにしておけばもちろんその数は増えていく一方になってしまいます。そのため、各ゴルフ場はロストボールを回収する業者と契約を結びゴルフ場近辺の森林に残留してしまったボールを回収する動きを進めております。

現在はロストボールを回収するための機械などは開発されていないため、ロストボールの回収業者が1球1球手作業で回収している他、ゴルフ場のコースを管理及び整備をしている部隊(コース管理課)が手作業で回収しているケースがほとんどとなります。

また、池などに入ったしまったボールにつきましては、専門のゴルフボールダイバーが池に潜りロストボールを回収している事例もございます。

ロストボール回収業者

前項でも少し触れましたが、実はロストボールにはその専門の回収業者が存在しております。
ゴルフ場と提携をし森林に入ってゴルフボールの回収をする他、コース管理課などが集めたボールを業者が一括して回収を行なっております。

回収を行なったロストボールは、再利用可能なものとそうでないものとで仕分けをされ再利用ができないものについては残念ながら廃棄処分となってしまいますが、再利用できるものにつきましては、次なる利用者の手に渡るよう綺麗に洗浄を行なった後にインターネットを介した販売や全国にあるゴルフショップ屋さんへ卸にて販売を行なっております。

ロストボールのメリット

ロストボールのメリットと言えば大まかに分けて2点あります。
1点目が環境への配慮であり、2点目はプレイヤーにとっては安価であることが挙げられます。

環境への配慮

前項でもご説明をしたとおり、ロストボールは悪く言えば環境破壊の一因にもなってしまっておりますが、逆を返せばロストボールを回収し再利用することで、環境問題へ取り組むことが可能となります。
SDGsと言われている時代だからこそ、再利用できるものは再利用をしていき環境への配慮を行なっていけるのはメリットと言えるのではないでしょうか。

お手頃な価格で買える

ゴルフボールは通常、新品ですと1ダースで4,000〜7,000円近くしますが、ロストボール出ればこの半額にも満たない金額で購入できる場合がほとんどとなります。
ゴルフショップでは、10球で1,000円などで販売していることも多く、初心者やプレー中にまだボールを無くしてしまうという方にとっては間違いなくお買い得な物と言えます。

ロストボールのデメリット

ここまでを見るとゴルフをしている全ての方がロストボールを使用すればいいのではないかとお考えの方も多いと思いますが、ロストボールには当然デメリットもございます。デメリットの大きな点は傷やシミが付いていることや他プレイヤーが使用していた際のマジックなどによる落書きなどがある点といえます。

ロストボールを販売している事業者の中では、品質にこだわり極力傷の少ないものを販売していることも珍しくありませんが、それでもやはり傷が付いてしまっているボールは新品と比べると性能がやや落ちてしまうケースもございます。

新品と比べるとどうなのか?

ロストボールのデメリットでもお話をさせていただきましたが、ロストボールは中古品であるためどうしても傷やマジックなどの落書きが含まれてしまいます。

新品であれば、これらの傷やマジックは一切存在しないため、変な気を使わずプレーに集中できるかと思います。

しかし、新品のゴルフボールはお手頃な価格で買えるような物ではございません。
高い物であれば1球あたり500円前後は当たり前にかかってしまうスポーツであり、初心者の方や中級者でまだプレー中に無くしてしまう恐れのある方にとっては、大きな出費となってしまいますので、ロストボールを使用したいとお考えの方も多くいらっしゃいます。

かなりの上級者でない限り、ゴルフボールの性能というのは極端に変化が分かる物ではないため、ロストボールを使用することがおすすめかと思います。

まとめ

結論から申し上げますとゴルフのスコアを少しでも高めていきたいという上級者でプロ思考の方であれば、おそらく間違いなく新品一択だと思います。

しかし、これはあくまでもプロ思考の方の考え方であり、実際ゴルフ人口のうち7割の方がエンジョイゴルファー(ゴルフをただ楽しみたいだけの方)であり、これらのエンジョイゴルフファーであればロストボールを使用することで出費を抑えられるほか、地球環境問題への取り組みにも貢献ができます。

自身のゴルフレベルを見て、新品を使用するのかロストボールを使用するのかを検討するのも良いかもしれません。