ゴルフボールには非公認球というボールが存在しているのをご存知でしょうか?

野球で言えば金属バットを公式試合で使用できないように、ゴルフボールにも公式戦で使用できる物と出来ない物がございます。

ゴルフショップなどで販売されているゴルフボールの多くは公式戦でも使用できるゴルフボールではございますが、一部商品には公式戦では使用できない「非公認球」と呼ばれるゴルフボールが販売されております。

そんな非公認球についてメリットやデメリット及び公認球と比較した場合などさまざまな方向から徹底解説を行い、おすすめの非公認球3選までもご紹介いたしますので、ご覧ください。

公認球とは?

冒頭でもお伝えした通りゴルフボールには公式戦で使用できる公認球と公式戦では使用できない非公認球の2種類がございます。

非公認球のご説明を行う前に、まずは公式戦でも使用できる公認球についてご説明をさせていただきます。

ゴルフボールには規格が定められております

プロアマ問わず公式なトーナメントで使用できるゴルフボールの規格以下の条件で定められておりますので、ご覧ください。

重さ45.93グラム(1.62オンス)以下
直径42.67ミリ(1.68インチ)以上
初速
規制
一定の条件下で規定された上限(R&Aテスト内規:76.2m/sの+2%以下)を越えてはならない
飛距離規制「標準総合距離(R&Aテスト内規)」で定められた条件下で、R&Aによって承認された機器のテストで、その規定された距離を越えてはならない。
対称性R&Aによって決められたテスト方法でボールの回転軸を2種類変えて飛行テストを実施し、その差が規定以内であること。
反発
係数
0.800以内(R&Aテスト内規)
ゴルフボールの基礎知識(ダンロップ公式サイトより)

R&Aが定めた物が公認球

R&Aとは英国ゴルフ協会のことを指します。

このR&Aが発行している「公認球リスト」に記載されているゴルフボールが公認球として認められており、反対に記載されていないゴルフボールが非公認球となります。

R&Aが発行している公認球リストはこちら

このリストは毎月第一水曜日に更新がされ、メーカーが申請を行い、テストを行なった結果、USGAとR&A(St. Andrews, Scotland)によって制定されたゴルフ規則に適合していると判明したゴルフボールが掲載されています。

公式競技は公認球のみ!

マスターズや全英プロなどのトーナメントはもちろんのこと、国内で行われる大会および学生の大会など公式競技では当然ながら使用できるゴルフボールは公認球のみとなります。

また、ゴルフ場などが行なっている月例競技でも同じく公認球のみ使用が許されておりますので、ご注意ください。

非公認球とは?

ではここから非公認球について徹底解説をしていきたいと思います。

まずおさらいになりますが、非公認球とは冒頭でもお伝えした通り公式競技では使用することが出来ないゴルフボールであり、公認球での解説で行ったゴルフボールの規格から外れているゴルフボールのことを指します。

もっと噛み砕いてご説明をするとR&Aが発行している公認球リストには載っていない、公式な規格ではないゴルフボールのことであり、大きさや重さ、反発係数などが規定よりも上回っている物になります。

非公認球のメリット

非公認球のゴルフボールは初心者の方や女性、ご年配のゴルファーにとってはたくさんのメリットがございます。

  • 飛距離がとても伸びる
  • アゲンストに強い
  • ゴルフを楽しめる

非公認球には大まかなメリットが3点あり、それぞれについて順を追ってご説明させていただきますので、ご覧ください。

飛距離がとても伸びる

非公認球のゴルフボールを使用することの最大のメリットはなんと言っても飛距離がとても伸びることにあります。

非公認球は公認球の規格に沿ってボールを製造していないため、反発係数が非常に高く設計できることやボールの重さや初速規制などの規格に捉われず製造をしております。

そのため、非公認球の多くが公認球と比べて非常に高い飛距離性能を持ち合わせております。

各々のスキルにはよりますが、公認球と比べて非公認のゴルフボールを使用した場合5〜最大で20ヤードも伸びる人もいるのが非公認球のメリットであり、魅力に感じる方も多いのではないでしょうか?

アゲンストに強い

アゲンストとは、逆風(向かい風)のことを指します。
アゲンストではボールを打っても風の影響により飛距離が伸びません。

しかし、非公認球の中にはアゲンストに強いボールが存在いたします。

公認球では規定の直径で製造する必要がありますが、非公認球ではこの規定から外れることが可能であるため、ボール自体の直径を小さくすることが可能となります。

ボールを小さくすればボールが受ける抵抗を減らすことができるため、必然的にアゲンストに強いゴルフボールとなります。

風邪などが強い日にはこのような直径が小さい非公認球を使うと良いかもしれません。

ゴルフを楽しめる

非公認球を使うことでスキルや年齢及び性別、関係なく誰しもがゴルフを楽しめるようになります。

公式な競技に出るつもりがなく友人などとゴルフを楽しみたいだけという方であれば公認球を使用することに囚われる必要はありません

ある程度のスキルを持っている方であれば、むしろ公認球を使用した方がスコアが伸びる傾向にありますが、初心者や力が少ない女性やご年配の方で飛距離が出せないという方であれば非公認球を使ってゴルフをした方が飛距離が伸びるためゴルフを楽しめるかと思います。

非公認球のデメリット

非公認のゴルフボールを使用していることによる最大のデメリットは公式競技では使用できないという点ではないでしょうか?

ゴルフにはコンペなどがあり、プロアマの公式戦だけでなく一般の方でも競争を行う場合があります。

その際に、非公認球の使用を認めないという場合がございますので、このような時に非公認球を使用しているデメリットが発生するのではないでしょうか。

また、非公認球に頼り切ったことによってスイングに変な癖がついてしまうことや直径が小さいボールに慣れてしまい、公認球を打つ時にうまくインパクトできないことなどそのほかのデメリットも生じてきてしまいます。

非公認球はあくまでも非公認なゴルフボールであるため、「年齢により力が出なくなってしまった」、「逆風が強いから使用する」などの明確な理由がない限り、非公認球はおすすめ致しません。

公認球と非公認球の見分け方

購入したゴルフボールが公認球であるか否かを見分ける方法についてご紹介をさせていただきます。

まず大前提としてゴルフボールを見比べるだけでは、それが公認球か否かを判断することはできません。

公認球には必ずパッケージの表,側面,裏側のどこかへ「公認球」もしくは「R&A公認」などと表記されておりますので、パッケージをしっかり見ておきましょう。

反対に非公認球にはこのような記載は何もないため注意が必要ですが、商品によっては「高反発」と記載されている場合がありますので、このような表記がされている場合には非公認球であると判断して良いでしょう。

非公認球おすすめゴルフボール3選

では実際に販売されている非公認のゴルフボールでおすすめの商品を3つご紹介させていただきます。

非公認球には様々な種類がございますが、ここでは初心者や女性、ご年配の方に焦点を当ててリゴルフが3つに絞ってご紹介をしておりますので、ご覧ください。

IGNIO】DISTANCE

イグニオディスタンスはアルペングループから発売されている非公認球

まずコストパフォーマンスに優れている点でご紹介をさせていただきたいのが、アルペングループのプライベートブランドであるイグニオのディスタンスという非公認のゴルフボールになります。

イグニオのディスタンスの魅力はその価格になり、1ダース1,299円と驚異の価格設定となっておりますので、ゴルフにあまりコストをかけたくないけど飛ぶゴルフボールが良いという方はこちらのゴルフボールを使用しておけば間違いないでしょう。

商品名DISTANCE
価格(税込)1,299円
カラーホワイト
イエロー
オレンジ
オンラインショップアルペンオンラインショップ

Kasco】Zeus impact

ゼウスインパクトはキャスコから発売されている非公認球

続いてご紹介させていただきたいゴルフボールがキャスコより発売されておりますゼウスインパクトというゴルフボールになります。

女性向けに製造されたこのボールは女性好みの柔らかいフィーリングでありながら高反発で高い飛距離を実現することが可能であり、試打テストでは平均15ヤードほど伸びると数値が出ております。

また、非公認球ならではになりますが、ボール自体の大きさも公認球より小さく製造されているため、アゲンストにも強いゴルフボールとなっておりますので、様々なフィールドで活躍が期待できるボールと言えるでしょう。

商品名Zeus impact
価格(税込)7,128円
カラーホワイト
イエロー
ピンク
オンラインショップキャスコオンラインショップ

WORKSGOLF】飛匠 RED LABEL

飛匠 RED LABELはワークスゴルフから発売されている非公認球

最後にご紹介させていただくのがワークスゴルフより販売されております飛匠(ひしょう)のRED LABELというゴルフボールになります。

公式サイトにも記載がされておりますが世界最高レベルの反発係数を誇っており、初速と飛距離が大幅にアップすることが特徴であり、ヘッドスピードが35~40m/sと低い方でも50ヤードほど伸びる飛距離追求型の非公認球となっておりますので、パワーが低い初心者の方やご年配の方におすすめなボールと言えるでしょう。

商品名飛匠 RED LABEL
価格(税込)4,378円
カラーホワイト
イエロー
オレンジ
オンラインショップワークスゴルフオンラインショップ

まとめ

非公認球について解説を行いましたが、いかがでしょうか。

これから公式競技に参加するという方は今一度、自身が使用しているゴルフボールが公式競技で使用可能な公認球か否かを確認しておくと良いかもしれません。

また、公式競技には参加する予定がなく、ただゴルフを楽しみたいという方には非公認球を使って飛距離を伸ばしていく楽しみを味わってみると良いでしょう。

リゴルフでは、非公認球のロストボールも取り扱っており、今回ご紹介させていただいた3商品のロストボールも販売しておりますので、是非ともご利用くださいませ。

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