ゴルフのスコアを伸ばすのに重要なアイテムの一つであるゴルフボールですが、ゴルファーの多くはゴルフボールの寿命などを気にせず使用しているのではないでしょうか?

実はゴルフボールにもちゃんと寿命があり、寿命を過ぎた物は性能が落ちてしまっているので、飛距離性能が落ちてしまっていることやスピン性能が低下していることなどのデメリットがございます。

特に上級者の方であればスコアアップに重要なアイテムであるゴルフボールの寿命をしっかりと把握しておきたいのではないでしょうか。

そこで、本記事ではゴルフボールの寿命と替え時について解説を行っておりますので、ご覧ください。

ゴルフボールの寿命

結論からお伝えするとゴルフボールの正式な寿命は8年と言えます。
この場合の寿命はボールを使用せずに新品状態で保管していた場合の寿命です。

ゴルフボールの構造は主にカバーへウレタンもしくは樹脂系の素材、コアには合成ゴムなどの素材が使用されているため、大まかな括りでみるとゴム製品となります。

そのため、ゴム製品であるゴルフボールは時間経過と共にコアに使用している合成ゴムが固くなってしまい反発しにくくなってしまうことやウレタン特有のスピン性能が劣化によって発揮しにくくなってしまうなどの現象が生じてしまいます。

ただし、寿命が来たからといってそのゴルフボールが完全に使用できなくなるわけではなく、あくまでも性能が低下してしまうという意味であり、家などへボールを保管していて8年経ってしまっているが使用したいという場合にはボール自体は使用することができますので、ご安心ください。

ゴルフボールの寿命を早めてしまうこと

ゴルフボールの寿命を早めてしまうことについて

ゴルフボールの正式な寿命は8年であることをお伝えしましたが、これはあくまでも新品状態で保管されたボールに限ります。

ではどのようなことがゴルフボールの寿命を早めるのでしょうか?

  • 水に濡れてしまうこと
  • 高温にさらされてしまうこと
  • 松脂などの付着物の放置

ゴルフボールの弱点は主に水と高温であるため、極力この二つは避けるようにしましょう。

ゴルフボールの寿命を早めてしまうことについてそれぞれ詳しくご説明を記載いたしますので、ご覧ください。

水に濡れてしまうこと

ゴルフボールの最大の弱点と言っても過言ではないのが、水です。

パッと濡れてしまった程度では、すぐに劣化するわけではありませんが、水中にずっと浸かってしまっている状態のゴルフボールは水分を含んでしまうので、劣化が急速に進んでしまいます。

水分を含んでしまうとゴルフボールそのものの重量が増えるほか、素材で使用されているゴム製品の劣化が加速するため寿命がとても早まってしまいますので、保管する際に水に濡れている場合は必ず拭き取っておきましょう。

また、水に浸される状況は寿命を早めてしまいますので、絶対に避けましょう。

高温にさらされてしまうこと

ゴム製品であるゴルフボールのもう一つの弱点は高温にさらされてしまうことです。

夏の車内などは気温が60度を超える場合もある中で、ゴルフボールを放置してしまうと表面のウレタンコーティングが溶けてしまいディンプルの形が変形してしまうことで飛距離性能が低下してしまうことやウレタンが溶けてしまうことによりスピン性能が低下してしまうことがあります。

そのため、高温にさらしてしまうこともゴルフボールの寿命を早めてしまうことなので、気をつけましょう。

松脂などの付着物の放置

ゴルフボールに付着してしまったものによっては寿命を早めるきっかけとなってしまうことがあります。

ゴルフ場によっては松の木が生えており、打ったボールが松の木に当たってしまうと松脂が付いてしまうことがあると思いますが、この松脂を放っておきながら使用しているとウレタンや樹脂成分に松脂が沈殿してしまい性能が低下してしまうことがございます。

松脂などの付着物がゴルフボールについてしまった場合には、寿命を伸ばすためにも綺麗に拭き取っておきましょう。

ゴルフボールの寿命を伸ばす方法は?

ゴルフボールの寿命を伸ばす方法としては、前項でご説明いたしました3つの事項に気をつけることを大前提として保管方法などにも気をつけましょう。

ゴルフボールの寿命を縮めないためにも、保管する際には高温多湿な場所で保管することも避けると共に、直射日光が当たるところへ置いておくこともゴルフボールの色褪せの原因となってしまうので、避けておくことが無難です。

コースで使用したボールは松脂や泥汚れなどが付着している場合もありますので、保管する前にこれらの汚れを取っておくことも寿命を伸ばす要因の一つとなります。

性能はどのくらい下がるのか

ここまでゴルフボールの寿命についてご説明を行ってきましたが、実際にどの程度ボールの性能が下がるのかについてご説明をさせていただきます。

ゴルフボールの種類や保管方法、またはボールについてしまった傷などの状態によっても異なるため、一概にどれほど低下するのかを断言することはできませんが、飛距離性能で言うと1〜10ヤード程変わってしまうこともあります。

特に水に浸っていたボールですと水分を含んでしまっているので、反発力が低下し飛距離性能が通常よりも落ちてしまう恐れがございますので、注意しましょう。

性能低下の測り方

ゴルフボールの性能が低下しているかどうかを測る方法について

ゴルフボールを製造しているメーカーなどには専用の計測器などを使用して性能を計測しておりますが、一般家庭にはもちろんこのような計測器を準備することはできません。

そのため、家庭でもできるゴルフボールの性能が低下しているか否かを測る方法としては以下のような方法がございます。

画像でもご説明をしておりますが、新品のボールと性能が低下しているか否かを検証したいボールを同じ高さから落としてみた場合に跳ねた高さを見てみましょう。

跳ね返りが新品と遜色ない場合には性能が低下している可能性は低いと言えますが、新品と比べて跳ね返りが明らかに弱い場合には性能が低下してると言えます。

ゴルフボールの替え時はいつ?

寿命についてはなんとなくご理解いただいたかと思いますが、実際にゴルフボールの替え時はいつするべきなのか分からない方もいらっしゃると思います。

新品未開封で寿命が8年とお伝えしましたが、あくまでもメーカーが打ち出している性能から低下してしまう状態の寿命のことを指しますので、実際にはまだまだ使用できるボールではあります。

では、ゴルフボールを替えるときはどんな時なのか?

打ったボールがカート道などに当たってしまいゴルフボールに傷がついてしまった時や長時間ボールを水の中へ浸してしまった時など替え時には様々なタイミングがあります。

プロや上級者の方ですと3ホールに一度ボールを替える方もいらっしゃる一方で、ティーチングプロの資格を持っている方から頂いたお話では傷がついてもまだまだ使用できると仰っている方もいらっしゃいます。

そのため、一概に替え時を断定することはできませんが、深い傷(ボールの中身が見えるほどの傷)や全体的に色が非常に褪せている(水分を含んでいる可能性あり)ものは替え時と言えます。

まとめ

ゴルフボールの寿命についてご説明を行いましたが、いかがでしょうか。

基本的には新品でも8年ぐらい経つと性能は劣化してしまいますが、一般的なゴルファーにはその違いがわかることはほとんどないかもしれません。

しかし、上級者となりスコアを1つだけも上げたい方であればボール自体の寿命は気になるポイントだと思います。

寿命を早めないようゴルフボールの保管方法にも気をつけて、ゴルフを楽しんでいきましょう。