毎年様々なゴルフの大会が世界各国で開催されておりますが、その中でもテレビのニュースに上がることや中継されるほどの大きな大会が4つありゴルフの4大大会などとも称される大きな大会が開催されております。
そんなゴルフのメジャー4大大会についての解説からその大会で優勝した日本人のプロゴルファーについてご紹介いたしますので、ご覧ください
ゴルフの4大大会とは?
冒頭でもご説明をさせていただきましたがゴルフは毎年世界大会が開催されており、中でも世界的に注目される4つの大きな大会がございます。
- マスターズ・トーナメント
- 全米オープン
- 全英オープン
- 全米プロゴルフ選手権
以上の4つがゴルフ4大大会と称されるメジャー大会になります。
それぞれの大会の特徴について簡単に解説をいたしますので次項をご覧ください。
マスターズ・トーナメント
マスターズトーナメントは毎年4月に開催され4大大会の開幕を告げる大会としても知られております。
マスターズトーナメントの特徴はその他の大会とは異なり、招待された人しか参加することができない大会となっており、マスター(名手)が集まるゴルフの祭典などと称されております。
ゴルフの大会は毎年コースを変えて行われることが多い中、このマスターズトーナメントでは毎年アメリカのジョージア州にある「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」で開催されることが決まっており、このマスターズ優勝者にはトロフィーや賞金に加えて「グリーンジャケット」と呼ばれる緑色のジャケットを渡されるのも特徴の一つとなります。
4大大会の中では比較的新しい大会となっており、第1回の開催は1934年となっております。
全米オープン
全米オープンはアメリカで毎年6月に開催されるゴルフの世界大会となり、アメリカで最も威厳のあるゴルフの大会としても知られております。
プロ・アマチュア問わず参加することが可能となっている大会ですが、大会を開催するコースは5年以上前から決定しており大会開催に向けてコースを調整していき、優勝スコアがイーブンパーとなるよう設定されているため非常に難しく少しのミスも許されない大会となります。
4大大会の中でも非常に難しい大会であることから「最強のゴルファー」を決める大会などとも称されております。
全英オープン
全英オープンは毎年7月にイギリスで開催される大会ですが、正式名称はThe Open Championship(オープン選手権)となっておりますが、イギリス以外では全英オープンと呼ばれている大会です。
この全英オープンは1860年に第1回大会が開催され4大大会の中では最も古く歴史ある大会であり、尚且つ4大大会の中で唯一アメリカ以外で開催される大会となっております。
開催コースは海岸に立地するコースと限られており、これは大会が自然と人間との戦いであることを掲げているため自然つまり風などの天候の影響を受けやすい海岸で技術力やこれまでの努力だけでなく、直感なども重要になる大会となります。
全米プロゴルフ選手権
全米プロゴルフ選手権は2018年までは8月に開催されておりましたが、2019年より5月にアメリカで開催されるメジャー大会となりました。
PGA選手権とも称されるこの大会は全米プロゴルフ協会(PGA OF AMERICA)が主催しており、毎年地区を変えて開催されプロゴルファーのみ参加することが可能な大会になります。
コースは比較的選手にフェアな作りになっているので、各プレーヤーのスコアの伸ばし合いにも惹かれる大会になっております。
4大大会の優勝賞金
ゴルフの大会と言えば賞金の総額も話題に上がりますが、中でもこの4大大会の優勝賞金はゴルフ界の中でとても大きな金額となります。
賞金総額
マスターズ・トーナメント | 1800万ドル(27億円) |
全米オープン | 1200万ドル(19億円) |
全英オープン | 1650万ドル(23億円) |
全米プロゴルフ選手権 | 1750万ドル(24億円) |
優勝賞金
マスターズ・トーナメント | 360万ドル(5億円) |
全米オープン | 430万ドル(6億円) |
全英オープン | 300万ドル(4億円) |
全米プロゴルフ選手権 | 333万ドル(5億円) |
大会であるため優勝することが目的になりますが、近年ではたとえ優勝をしなくてもトップ10入りで賞金が億を越えることが珍しくありません。
ゴルファーであれば誰しもが憧れる夢の舞台と言えるのも納得がいきます。
グランドスラムとは?
グランドスラムという言葉をご存知でしょうか?
この言葉は、1930年に初めて使われたことがきっかけ世界的に使われるようになりました。
グランドスラムとは、この4大大会全てを同一の年に優勝することを意味しております。
また、通算で同大会を制覇したことをキャリアグランドスラムとも言い表します。
このグランドスラムを達成したのは1930年に当時の4大大会を制したボビー・ジョーンズ選手のみとなります。
現在のメジャー4大大会のグランドスラムの達成者はおりませんが、2000年の全米オープン,全英オープン,全米ゴルフ選手権そして2001年のマスターズを優勝し史上初の4大大会優勝の記録をタイガー・ウッズ選手が成し遂げましたが、同一の年に開催された4大大会を制したわけではなかったためグランドスラムとの認定にはなりませんでした。
4大大会で日本人選手の優勝者はいる?
日本人としてやはり気になるのが、この4大大会での日本人選手の成績になるかと思います。
実は2020年までは4大大会における日本人選手が優勝したことはなく、トップ10入りすらも難しい大会となっておりますが、2021年に開催されたマスターズ・トーナメントで日本人選手である松山英樹選手が日本人選手として初の優勝を果たしております。
1936年から延べ132人の日本人選手がこのマスターズに挑戦してきましたが、2021年にようやく日本人選手として初の優勝と考えると如何に世界レベルのゴルフが険しい道だったのかを物語っております。
これまでの日本人選手の成績
4大大会における日本人選手のトップ10入りは以下のようになります。
選手名 | マスターズ | 全米オープン | 全英オープン | 全米プロ |
松山英樹 | 2021年優勝 2017年7位 2015年5位 | 2022年4位 2017年2位 2013年10位 | 2013年6位 | 2017年5位 2016年4位 |
中島常幸 | 1991年10位 1986年8位 | 1987年9位 | 1986年8位 | 1988年3位 1984年10位 |
青木功 | ー | 1980年2位 | 1979年10位 1978年7位 | 1981年4位 |
尾崎将司 | 1973年8位 | 1989年6位 | 1979年10位 | ー |
丸山茂樹 | ー | 2004年4位 | 2002年5位 1997年10位 | ー |
片山晋呉 | 2009年4位 | ー | ー | 2001年4位 |
倉本昌弘 | ー | ー | 1982年4位 | ー |
伊沢利光 | 2001年4位 | ー | ー | ー |
谷原秀人 | ー | ー | 2006年5位 | ー |
鈴木規夫 | ー | ー | 1976年10位 | ー |
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日本人の四大メジャーの成績は?トップ10が大きな壁に
このような表として歴代の選手と比較して見ると松山英樹選手の成績に驚かされますが、同時にこの4大大会が如何にして難しい大会であるのかが目に見えてわかります。
直近10年の4大大会優勝者
年 | マスターズ | 全米オープン | 全英オープン | 全米プロ |
2023年 | ジョン・ラーム (スペイン) | ウィンダム・クラーク (アメリカ) | ブライアン・ハーマン (アメリカ) | ブルックス・ケプカ (アメリカ) |
2022年 | スコッティ・シェフラー (アメリカ) | マシュー・フィッツパトリック (イギリス) | キャメロン・スミス (オーストラリア) | ジャスティン・トーマス (アメリカ) |
2021年 | 松山英樹 (日本) | ジョン・ラーム (スペイン) | コリン・モリカワ (アメリカ) | フィル・ミケルソン (アメリカ) |
2020年 | ダスティン・ジョンソン (アメリカ) | ブライソン・デシャンボー (アメリカ) | コロナにより大会中止 | コリン・モリカワ (アメリカ) |
2019年 | タイガー・ウッズ (アメリカ) | ゲーリー・ウッドランド (アメリカ) | シェーン・リーリー (アイルランド) | ブルックス・ケプカ (アメリカ) |
2018年 | パトリック・リード (アメリカ) | ブルックス・ケプカ (アメリカ) | フランチェスコ・モリナリ (イタリア) | ブルックス・ケプカ (アメリカ) |
2017年 | セルビオ・ガルシア (スペイン) | ブルックス・ケプカ (アメリカ) | ジョーダン・スピース (アメリカ) | ジャスティン・トーマス (アメリカ) |
2016年 | ダニー・ウィレット (イギリス) | ダスティン・ジョンソン (アメリカ) | ヘンリク・ステンソン (スウェーデン) | ジミー・ウォーカー (アメリカ) |
2015年 | ジョーダン・スピース (アメリカ) | ジョーダン・スピース (アメリカ) | ザック・ジョンソン (アメリカ) | ジェイソン・デイ (オーストラリア) |
2014年 | バッバ・ワトソン (アメリカ) | マルティン・カイマー (ドイツ) | ローリー・マキロイ (アイルランド) | ローリー・マキロイ (アイルランド) |
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ゴルフ四大メジャー大会優勝者一覧
直近10年で4大大会は39試合開催されておりますが、表を見ても分かるとおり大会優勝者のほとんどがアメリカ人選手となり、その数はなんと39大会のうち25大会に及んでおります。
この中で松山英樹選手が日本人初となる快挙を成し遂げたことは、日本人として誇りにもてる偉業であることは間違いありません。
まとめ
ゴルフの4大大会についてまとめてみましたが、如何でしょうか。
この4大大会の出場を目指すことはもちろん、優勝を手にすることはゴルファーの名誉であるため、プロゴルファーの誰しもが憧れる夢の大舞台となります。
その優勝賞金も桁違いに大きく、名誉だけでなく富も同時に手に入れることができるのもこの4大大会の魅力の一つになります。
日本では松山英樹選手からゴルフに新たな時代が幕を開けておりますので、いつか日本人選手がグランドスラムを取る日が来るかもしれません。