様々なスポーツがある中で、ゴルフと聞くと「接待」のイメージが強いかもしれませんが、実はゴルフは健康にとても良いとされるスポーツになります。

ゴルフはサッカーや野球などの激しい運動を伴うスポーツとは異なり、緩やかな運動を伴うスポーツになるため、その健康効果について疑問に思われる方も多いかもしれません。

しかし、緩やかな運動を伴うスポーツだからこそ、若者から年配の方まで老若男女幅広く楽しめるのがゴルフの魅力でもあります。

本記事では、そんなゴルフが健康に良いとされている理由とその健康効果について解説しておりますので、ご覧ください。

ゴルフが健康に良い理由とは?

早速ではございますが、ゴルフが健康に良いとされている理由について解説していきます。

まず大前提として、冒頭でもお伝えいたしましたが若者から年配の方まで老若男女問わず楽しめるスポーツであることは年齢を気にせずできる健康的なスポーツであることを念頭に置いておきましょう。

  • ウォーキングによる有酸素運動
  • 日光浴でビタミンDを生成
  • 精神健康も向上

ゴルフが健康に良いとされている理由は基本的に以上の3つがございます。
それぞれについて解説していきますので、ご覧ください。

ウォーキングによる有酸素運動

ゴルフを行うゴルフ場ではゴルフカートに乗って移動することが多いですが、プレー中のほとんどが徒歩による移動になります。

日本国内におけるゴルフ場の平均距離は、1ラウンド(18H)合計で約6,200ヤード(=5.7km)となっており、一般的なゴルファーの多くはショットが安定していないため左右にボールを曲げてしまう結果、歩行距離は長くなり、多い人ですと1ラウンドで約10kmは歩くと言われております。

厚生労働省の発表では、健康的な生活を送りには1日に約5kmほど歩くこと推奨しているため、ゴルフで長距離を歩くことは健康的な理由の一つと言えるでしょう。

厚生労働省

身体活動・運動

日光浴でビタミンDを生成

近年ゴルフ練習場などは屋内型が増えてきておりますが、ゴルフ場は完全屋外となるため基本的に太陽の光を浴びながらプレーをします。

人間は太陽の光に当たることで体内にビタミンDを生成し、このビタミンDは免疫力を高める効果と共にカルシュウムの吸収を促進する効果もあるため、免疫力を高め体の骨も丈夫にするのには欠かせないビタミンと言えます。

また、太陽の光を浴びることで脳内に「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンを生成することも可能であり、このセロトニンは心身をリラックスされる効果があり鬱病などに効果的とされております。

日光浴ができるスポーツ全般的に言えることですが、ゴルフも存分に日光浴ができるため健康には欠かせないスポーツと言えるでしょう。

精神健康も向上

ゴルフは自然の中で行うため、自然と触れ合うことができるのは精神面での健康にとってとても大事なポイントと言えるでしょう。

また、ゴルフはチームプレーを有さない競技になりますが、一人でプレーすることはなく2人〜4人で回ることが多くございます。

自身のミスが他のプレーヤーに負担をかけることはほとんどない為、人とのコミュニケーションをフラットに楽しめるのもゴルフの魅力となります。

コミュニケーションをとることも自律神経を整えるのに良いとされているため、ゴルフは身体的な健康のみならず精神面での健康にも良いと言えるでしょう。

ゴルフの健康効果とは?

ここまでのご説明でなんとなくゴルフが健康に良いとされている理由については、ご理解いただけたかと思いますが、実際にゴルフをすることで得られる健康効果にはどのようなものがあるのかについてご紹介いたします。

  • 下半身に筋力がつく
  • 骨粗しょう症の予防
  • 認知症の予防

ゴルフでは様々な健康効果を得られますが、上記の主に代表的な3つの健康効果について解説していきます。

下半身に筋力がつく

ゴルフが健康に良いとされる理由にも記載いたしましたが、ゴルフでは長距離を歩くことが非常に多いスポーツとなります。

また、ゴルフ場は平坦な道とは違い山間部に位置していることが非常に多いため、緩やかな傾斜を伴った地形を歩くので自然と下半身の筋力がついていきます

下半身の中でも特に大きい太ももの筋肉は人間の部位で最も大きい筋肉に値し、この大きな筋肉を発達させることで基礎代謝を上げ消費カロリーを高め、太りにくい体づくりを可能とします。

骨粗しょう症の予防

こちらも同じく健康に良いとされる理由へ記載いたしましたが、ゴルフでは日光浴を伴います。

日光を浴びることでビタミンDを生成し、このビタミンDはカルシュウムの吸収を促進する役割がございます。

年を重ねるにつれて骨が弱くなっていき、骨粗しょう症になってしまう方も珍しくはありません。

下半身の筋力をつけることはもちろんですが、骨が弱くなってしまっては元も子もありませんので、骨粗しょう症の予防としてゴルフを健康的に行いましょう。

認知症の予防

ゴルフは身体動かすだけでなく、コースの状況を見て自身の中でどのようにしてスコアを上げるのか、戦略を練って行う競技であるため、頭も非常に使うスポーツでもあります。

1回のショットだけでも、どのクラブを使用するのかを考えたり、風向きを見たりどのくらいの力で打つべきなのかを考えたりすることに加えて、コースの距離を計算したり、スコアを数えるなどの簡単な計算も行います。

頭を使いながら身体を動かすトレーニングは「デュアルタスク運動」とも呼ばれ、認知症の予防には欠かせない運動になります。

ゴルフは認知症の予防に効果的であるため、ご年配の方の健康を支えるスポーツと言えるでしょう。

健康的にゴルフを楽しむ場合の注意点

ゴルフが健康に良い理由とそれがもたらす健康効果についてご説明を行いましたが、健康的にゴルフを楽しむためには注意も必要になります。

注意点をよく理解しゴルフを安全に楽しみましょう。

熱中症のリスク

ゴルフ場は完全屋外となりラウンドには太陽光を遮るものは非常に少ないため、常に直射日光に照らされている状態となります。

また、激しい運動を伴わないからと言ってつい水分を取るのを忘れてしまうことも珍しくありません。

地球温暖化の影響もあり、年々日本の夏は気温が高まっていっておりますので、夏のゴルフは熱中症のリスクが非常に高まります。

熱中症は年齢に関係なく起きてしまうものになりますので、若いからといって水分補給を怠ったりはせずにしっかりと水分補給と適度な休憩を挟んで健康的なゴルフを楽しみましょう。

怪我のリスク

激しい運動を伴わないから大丈夫というわけにはいきません。

ゴルフにも当然様々な怪我のリスクが存在します。

傾斜で足を滑らせて転んでしまうことやスイング時に勢い余って腰をや足首を捻らせてしまうことなど、一見大したことがない怪我でも実は大きな怪我だったなんて言うケースも珍しくありません。

怪我のリスクを少しでも減らすため、プレー前にはしっかりと準備運動を行い、プレー中も気を抜かずに傾斜などを歩く際には気をつけて歩くようにし、怪我のない健康的なゴルフをプレーしましょう。

まとめ

ゴルフが健康に良いとされる理由とその健康効果についてご紹介いたしましたが、いかがでしょうか。

ゴルフは身体を鍛えることはもちろんのこと脳を鍛えるスポーツでもあり、様々な健康効果を得られることが可能であり、身体的な健康はもちろん精神面での健康にもとても役立つ運動を伴うスポーツになります。

老若男女楽しめるスポーツですが多少のリスクもございますので、熱中症や怪我の予防をしっかりと行い健康的にゴルフを楽しみましょう!