一昔前まではゴルフと言えば「接待」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?

特に営業関係の職種についている方であればこのイメージは強く、年齢層が高い方や役職が上の方などにとって接待で行うゴルフは営業を行うのに絶好の機会であるとお考えの方も多いかと思います。

しかし、昨今一部の間ではこの「接待ゴルフ」は時代遅れであると考えている方も少なくありません。

特に「時代遅れである」と考えているのは若年層が多く、プライベートの時間を削ってまで接待でゴルフに行くのは時代に合っていないと考えている方が多くおります。

そこで本記事ではゴルフの接待は時代遅れなのか?その真意と接待ゴルフを行うメリットについて解説をしておりますので、ご覧ください。

ゴルフは時代遅れなのか?

接待ゴルフのご説明をする前に、そもそもゴルフそのものが時代遅れなのか否かについてご説明をさせていただきます。

日本におけるゴルフ人口のピークはバブル経済などが影響していた1992年頃とされており、その人口は1400万人にも及んでおりました。

そして現在(2022年時点)の日本におけるゴルフ人口は560万人とされております。

レジャー白書2022
公益社団法人・日本生産性本部が発行したもので、全国の15歳〜79歳の男女を対象にインターネットで趣味についてアンケートを実施し、それをまとめたものの数値となります。

ピーク時の1400万人から比べると約1/3にまで減ってしまったゴルフ人口を見ると時代遅れであると言われても仕方がないかもしれません。

しかし、まだまだ560万人もの人口がいるのも事実です。
これは日本におけるサッカーの競技人口である309万人やスキー・スノボーの競技人口である470万人、趣味で登山をしている方の人口である500万人よりも多く、まだまだ人気の高い趣味であることが伺えます。(全て2022年の人口データとなります。)

そのためゴルフ自体を時代遅れと捉えるのは間違っていると言えるでしょう。

なぜ接待ゴルフは時代遅れと言われるのか?

ゴルフ自体は時代遅れではないことが分かりましたが、接待ゴルフはどうでしょうか?

国内で560万人もの人が趣味でゴルフをしておりますが、なぜ接待ゴルフは時代遅れと言われてしまうのでしょうか?

接待ゴルフが時代遅れと言われてしまう理由について以下へまとめてみましたので、ご覧ください。

  • ゴルフそのものが時代遅れと感じている
  • 接待でお金を使いたくない
  • プライベートの時間を使いたくない
  • デジタルコミュニケーションの普及
  • カジュアルなビジネス文化の浸透

主に以上のような5つの理由から接待ゴルフは時代遅れだと言われております。

ゴルフそのものが時代遅れと感じている

ゴルフで接待することが時代遅れであると考えている方の多くは、ゴルフ自体がそもそも時代遅れであると考えている場合が多いです。

しかし、前項の「ゴルフは時代遅れなのか?」にてご説明をしたとおりゴルフ人口560万人にも及び、まだまだ健在の趣味・スポーツと言えます。

特に近年では若年層のゴルフ人口も増えてきており、さらにはサッカーやウィンタースポーツの競技人口と比べるとゴルフの方が競技人口が多いため、ゴルフそのものが時代遅れと捉えていることは間違っておりますので、ポジティブなイメージを持ちましょう。

接待でお金を使いたくない

これは接待ゴルフの最大のデメリットであるとも言えますが、ゴルフをするのにはお金がかかってしまいます。

友人や知人からゴルフクラブなどを借りるだけで出来るものではなく、ゴルフ場のコースを回るのにはお金を支払わなければなりません。

ゴルフ場やゴルフ場へ行く日にちにもよりますが、1回のラウンドで10,000円〜20,000円ほどのプレー代が必要になります。

さらには、ゴルフは1日を通して行うスポーツであり昼食などを挟むため、レストランなどでの飲食費やゴルフ場へ出向くまでの交通費なども発生してしまいます。

そのため、給料がまだ低い新入社員や若年層の社員にとっては負担が大きい出費になり、仕事なのに実費なのは時代遅れであると考えてしまう方も少なくありません。

プライベートの時間を使いたくない

昨今の若年層で接待ゴルフが時代遅れと言われる最も多い意見はプライベートの時間を使いたくないとのことでした。

接待ゴルフとなると仕事とは別で休日に接待先のお客様とゴルフをプレーすることがほとんどであるため、どうしてもプライベートの時間を割かなくてはいけません。

しかし、昨今の若年層にとっては仕事でプライベートの時間を割くのはおかしいと考えている方が多いため、休日にわざわざ仕事のために接待でゴルフはしたくないと考えてしまいます。

デジタルコミュニケーションの普及

スマートフォンの普及により文字やビデオ通話でのやり取りが増えた現代に追い討ちをかけるようにコロナ禍があり、コロナ禍でデジタルコミュニケーションのツールがより進化しリモートワークやビデオ会議などが普及しました。

こうしたメールやビデオのやり取りが発展した現代では、対面でのやり取りは必ずしも必要ではなくなり、ビジネスにおけるコミュニケーションの手段が多様化しております。

また、これは若年層に限りお話ではありませんが、人見知りなどの理由によりコミュニケーションが苦手であるが故に対面で行う接待ゴルフに行いたくないと考えている方もいらっしゃいます。

デジタルツールが普及した今、わざわざ対面で行う接待ゴルフを用いてコミュニケーションを深めるのは時代遅れと感じている方も少なくありません。

カジュアルなビジネス文化の浸透

時代がフォーマルなビジネス文化からカジュアルなビジネスの文化に変化していったことも時代遅れと言われてしまう大きな要因となります。

特に若年層やスタートアップ企業などでは、カジュアル社交でフレンドリーなビジネス文化を推奨している企業が多く、形式張ったフォーマルな接待よりも、自然な交友関係が重視されています。

接待ゴルフは時代遅れではない

ここまで接待ゴルフが時代遅れと言われてしまう理由についてご説明を行いましたが、説明を見てなんとなくやはり時代遅れであると考えてしまう方もいらっしゃるかと思います。

結論からお伝えすると接待ゴルフは時代遅れではありません。

なぜこのように言い切れるのかご説明をすると、現在も年齢を問わず接待ゴルフが採用されていることに加えて金融業界や不動産業界などの関係構築が重要な業界や職種では、接待ゴルフはとても有効な手段であるからです。

一部の方の間では形式張ったフォーマルな接待は求めていないと仰る方もいらっしゃいますが、接待ゴルフこそフォーマルではなくカジュアルな接待であるとも言え、自然環境の中リラックスした状態でコミュニケーションを取ることができることから相手の本音や意見を引き出しやすく、より深い理解が得られることがあります。

このような理由から接待ゴルフは時代遅れではないと言えるでしょう。

接待ゴルフのメリット

前項でも少し触れておりますが、実際に接待ゴルフにはどのようなメリットがあるのかについてご説明を行いたいと思います。

  • 深い関係性の構築が可能
  • 自然なコミュニケーションが取れる
  • 交友関係が広がる
  • 礼儀やマナーを身につけられる
  • 決裁者と会える

接待ゴルフには以上のような5つのメリットがございます。
それぞれについてより詳しくご説明していきますので、ご覧ください。

深い関係性の構築が可能

接待ゴルフの最大のメリットは、ビジネスの関係者との深い関係性を構築することが可能であることです。

ゴルフは約1日をかけてプレーするスポーツであるため長時間を共に過ごすことで、関係者との深い信頼関係を築くことができます。

プレー中の会話や協力は単なるビジネスでのやり取りを超えたより人間らしい交流を生み出し、こうした体験を通じてビジネスのパートナーとの関係がより深く強いものへと構築することができるのもメリットと言えます。

自然なコミュニケーションが取れる

普段ビジネスの場ではフォーマルなコミュニケーションを取ることが多いかと思いますが、ゴルフでは自然なコミュニケーションを取ることが可能です。

ゴルフ場は自然に囲まれた綺麗な場所でリラックスした環境の中プレーを行うことができるため、ビジネスのプレッシャーから解放された状態で会話をすることが可能であり、普段の仕事でのコミュニケーションよりもオープンで率直なものになりやすいです。

これにより、双方がより本音で自然なコミュニケーションを取ることができるようになり、カジュアルで自然な関係を築くことができるのも接待ゴルフのメリットと言えるのではないでしょうか。

交友関係が広がる

接待ゴルフのメリットは接待先との関係性だけでなく、その先の関係性を広げるメリットもございます。

自社の取引先やお客様だけではなく、その先の取引先やお客様なども交えてゴルフを行う機会もあるため、自然に交友関係を広げることも可能になります。

普段のビジネスシーンでは出会えないような人たちとの接点ができるため、新たなビジネスチャンスや情報交換の場としても有効であるのも接待ゴルフのメリットと言えるのではないでしょうか。

礼儀やマナーを身につけられる

礼儀やマナーを身につけられることメリットとして挙げると「カジュアルな接待である」と言っていたことと矛盾していると思われるかもしれませんが、これも立派なメリットの一つになります。

自然環境の中リラックスした状態でカジュアルな会話を楽しむことができるのもメリットではございますが、あくまでも取引先やお客様であるため失礼を行うわけにはいきません。

特にゴルフにはプレー中のマナーがあり、これを守ることで相手に対する敬意を示すことができます。

親しき中にも礼儀ありというようにどのような関係性でも礼儀やマナーを守ることは大切であり、接待ゴルフを通じて人間として必要な礼儀やマナーを身につけることができるのもメリットではないでしょうか。

決裁者と会える

営業を行っている方であれば商談を行っていても決済者に会えないと中々次のステップにいかないケースがあるのではないでしょうか。

接待ゴルフであれば決裁権を持っている方も出向く場合があるため、ビジネスをより円滑に進めることが可能となります。

決裁者との交流を深めることができ、自社の製品やサービスについて知見を深めていただき最終的には決済まで行っていただける可能性を高めることができるのもメリットと言えます。

まとめ

ゴルフの接待は時代遅れなのか否かについての真意から接待ゴルフのメリットについてまで解説を行いましたが、如何でしょうか?

なんとなく接待ゴルフは時代遅れのイメージがついていた方も本記事をきっかけに接待ゴルフはまだまだ有効な手段であり時代遅れではないとご理解いただけたのではないでしょうか。

ゴルフは何かとお金と時間がかかるスポーツにはなりますが、中古のゴルフボールであるロストボールなどを使用した工夫などを行うことでゴルフにかかる費用を抑えることもできます。

ビジネスの場を広げる接待ゴルフは時代遅れではありませんので、交流を深める場として有効ですので是非足を運んでみてください。