皆さんゴルフボールに年式があることをご存知でしょうか?
ゴルフ歴が長い人であればボールに年式があることをご存知の方も多いかと思いますが、初心者の方やゴルフボールにあまりこだわりがない方などはおそらく分からないという方も多いかと思います。
ゴルフボールは発売当初から変わらないボールもあれば2年に1度リニューアルをし発売しているゴルフボールなどもあり、年式によって性能に違いが生じる場合がございます。
そんなゴルフボールの年式の見分け方について徹底解説いたします。
ゴルフボールの年式とは?
年式の見分け方をお伝えする前に、そもそも何故ゴルフボールには年式というものが存在するのかについてご説明をさせていただきます。
冒頭でもお伝えいたしましたが、発売当初からリニューアルを行わず販売をしているボールもあります。
しかし、ツアーボールと呼ばれる所謂スピン系のゴルフボールなどには年式が存在し、その理由は日々様々なメーカーが研究を重ねて開発に取り組みボールの性能を向上させていることにあります。
このようなことからツアーボールの多くは2年に1度リニューアルがされており、スピン性能や飛距離性能などが進化を続けている結果、ゴルフボールに年式という概念が存在しております。
年式による違いは?
年式が存在することにおいて気になる点はその違いについてではないでしょうか。
前項でもお伝えをいたしましたが、様々なメーカーが日々ゴルフボールの研究開発を行なっておりゴルファーがより正確で安定したショットやパッティングの実現ができるゴルフボールを販売できるよう進めております。
そのため、年式による最大の違いはゴルフボールそのものの性能が以前の年式と比べて向上していることにあります。
その他の違いについては、年式が新しければ新しいほどスピン性能や飛距離性能が向上していることやパッティング時に最適なアライメントラインが加工されていること、年式独自のカラーリングを採用していること、などが挙げられます。
ゴルフボールの年式の見分け方
では実際にゴルフボールに存在する年式の見分け方について解説をしていきます。
ゴルフボールの種類によって見分け方が異なるため、ここではあらゆる可能性を考慮し様々な見分け方について徹底的に解説を行ってまいりますので、ご覧ください。
- アライメントライン
- 商品名
- カラーリング
- ディンプル
- カバー
まず、年式を見分ける際のポイントは全部で5つございます。
アライメントラインを見ることが最も見分けやすいポイントになりますが、ゴルフボールによってはアライメントラインはそのままで年式だけを新しくしたというケースもございますので、注意が必要です。
見分けるポイントについてより詳細に解説していきますので、ご覧ください。
アライメントラインの確認
年式を見分ける上で最も簡単な方法はアライメントラインを確認することです。
タイトリストより発売されておりますPro V1での事例でご紹介をさせていただきますが、画像を見ていただけますとすぐにお分かりになるかと思いますが、年式によってアライメントラインが変更されており、これにより年式を見分けることが可能になります。
Pro V1に限らずその他のツアーボールもアライメントラインの他、ディンプルの形状やその数やカバーの質感などに変化が出ておりますが、日々ゴルフボールを取り扱っている専門店のプロ目線で見ても変化に気づくことは難しいため、ツアーボールの年式を見分け際にはアライメントラインを確認することが良いでしょう。
商品名
年式によって商品名そのものが変化するケースもございますので、ご紹介いたします。
スリクソンより発売されておりますXシリーズを例にとってご説明をさせていただきます。
スリクソンのXシリーズではアライメントラインが変化をしていることはもちろんですが、商品名そのものも変化しており、2020年に発売された「X2」が2022年には「X3」となり2024年には「XmaX」という商品名へと変化をしております。
この場合は商品名を覚えておく他、年式を見分けるポイントはございませんので、ご注意ください。
カラーリング
年式を見分けるポイントとしてゴルフボールの色を見ることも一つの方法となります。
ゴルフボールによってはその年式のみ発売された色やこの年式から発売が開始された色などがあるため、色を見ておくのも年式を見分けるポイントと言えるでしょう。
タイトリストのPro V1及びPro V1xで言うと白に加えて黄色のカラーボールが存在しますが、黄色は2019年モデルより登場したカラーリングであり、それ以前のモデルである2017年及びそれ以前のモデルには黄色のボールは存在しません。
また、スリクソンのZ-STARシリーズを例にあげると2019年までは白,黄,ロイヤルグリーン,パール,オレンジの5色が展開されておりましたが、2021年からは白,黄,ロイヤルグリーンの3色展開となっております。
しかし、このZ-STARシリーズは少し厄介であり、2021年モデルより「ディバイド」というツートンカラーのゴルフボールが登場いたしました。
発売当初は黄/白のツートンとオレンジ/白のツートンの2パターン展開でしたが、2023年モデルより黄/白のツートンの1パターンのみ発売されております。
ディバイドにはアライメントラインはないため商品名へ記載されている「・」の有無を確認することで、年式を見分けることができます。
ディンプル
アライメントラインやカラーリングなどで年式を見分けられないという場合には、ディンプルの形状などを見て年式の違いを見分けることが可能です。
年式によってディンプルの数やそのものの形状も変化をしているのですが、正直プロのレベルではないと見分けがつかないケースがほとんどではございますが、中には見分けやすいゴルフボールも存在します。
そんなディンプルだけで見分けることが可能なゴルフボールの代表例がこのスリクソンより発売されておりますディスタンスというゴルフボールになります。
アライメントラインも若干の違いがあるのですが、正直アライメントラインだけでは年式を間違えやすいゴルフボールになるため、その場合はディンプルの違いを見ておきましょう。
カバー
最後に年式を見分けるポイントとしてご紹介したいのがカバーになります。
ゴルフボールの年式によっては元々ディスタンス系ボールでアイオノマーを使用していたボールがウレタンカバーへ進化を遂げている場合もございます。
カバーにおいては見た目で判断することは極めて難しくほぼ不可能と思っていただくと良いかもしれません。
カバーは見た目で判断するのではなく、触った手触りで食いつくような手触りをしているとウレタンカバーであり、ツルツルした手触りはアイオノマーであると判断しておくと良いでしょう。
ロストボールの年式分けについて
新品であれば基本的にゴルフショップでは最新モデルを店頭に置いております(旧モデルはマークダウンされ価格がお安くなり展示場所も変更している場合が多いです!)ので問題はないのですが、ロストボールをご購入される方は注意が必要です!
ロストボールの販売業者様によってはこのような年式を分けずにゴルフボールを販売しているケースが非常に多くございます。
年式を分けずに販売されている場合、酷いケースでは10年以上前のモデルも含まれていることなどがございますので、ご注意くださいませ。
リゴルフは年式も分けて販売
ロストボール販売専門店のリゴルフでは、ゴルフボールに存在する年式もしっかり見分けて、年式ごとの販売を行っております。
冒頭でもお伝えした通り、ゴルフボールの年式によってボールそのものの性能も変わっていることから、リゴルフではこれらの年式を分けて販売することはとても重要なことであると判断し、選別を行っているプロが1球1球目視による確認を行って年式を見分けております。
ロストボールも年式にこだわりたいという方にも安心してご利用いただけますので、是非ともご利用くださいませ。
2024年度版ツアーボール最新モデル早見表
各種主要メーカーより販売されておりますツアーボールの現行モデルは上記表の通りとなります。
各種モデルは2年に1度リニューアルされておりますが、テーラーメイドのTP5シリーズ及び本間ゴルフの TWシリーズは2021年から3年経ち2024年に最新モデルが発売されました。
これまでツアーボールでは年式によってしっかりとアライメントラインも一新されておりますので、こちらの表を見ていただければ最新モデルがすぐに把握でき年式の見分けができますので、ご活用くださいませ。
まとめ
ゴルフボールの年式の見分け方について解説を行いましたがいかがでしょうか。
新品をご購入される際に最新モデルを使用したいという方は当記事をご参考に年式を見分けると良いでしょう。
また、新品のみならず中古のゴルフボールであるロストボールを使用される際にも、年式の違いを理解し見分けられるようにしておくと良いかもしれません。
ゴルフボールに興味がないという方も当記事をきっかけにご興味を持っていただけますと大変嬉しく思います